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コロナでのブランクから転職。気をつけるべきポイントとは?

新型コロナウイルスの終息はまだ見えません。元々転職を検討されていた方や、転職活動中の方の中には、「もし就職ができなくてブランクが長くなれば、転職に不利なのでは?」と漠然と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は採用側の視点も交えながら、コロナ禍でブランクが空いてしまった場合での就職活動で、気をつけるべきポイントをお伝えしていきたいと思います。

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現在の求人状況

転職サイトdodaが2021年8月19日に発表した転職求人倍率レポート(※1)によると、2020年9月以降から求人数は右肩上がりに戻りつつあり、求人倍率も、コロナ以降もっとも低かった2020年7月の1.61倍と比較すると、2021年4月は1.88倍と回復傾向にあります。

面接もオンライン化が進み、何度も会社に通う必要も無くなりました。コロナ禍と言って尻込みせず、きちんと準備をして転職活動を行えば、可能性は充分あるのが現状と言えるでしょう。

※1 転職求人倍率レポート(2021年7月)

空白期間がなぜマイナスになるのか?


そもそもなぜブランク(空白期間)はマイナスなイメージが持たれがちなのでしょうか。マイナスなイメージ、ということは、つまるところ人事担当が「採用するには難しい」と判断したということ。

空白期間がある人を人事担当はどのように捉えているのか、人事担当が採用するにあたって気をつけているポイントと共に紹介していきます。

1.長く働いてくれるかどうか

せっかく採用したのに、すぐ離職されては意味がありません。人事担当は、できるだけ長く働いて会社に労働力を提供してくれる人材を採用したがっています。

空白期間が長いと、「すぐ辞めてしまうのではないか」「就業意欲がないのではないか」と捉えられがちです。人事担当の採用したい人材とは「長く会社に貢献してくれる人材」なので、空白期間はその点から言ってマッチングしにくいとも言えるでしょう。

2.共に働いていける人物かどうか

当然ですが、人事担当は採用の際「これから共に働いていけるかどうか」を見ています。

ブランクが長いと「離職してから転職活動が上手くいっていないのでは」と捉えられがちです。人事担当はできるだけ有能な人材を採用したいと思っているので、何のため長いブランクを過ごしていたか説明できなければ不利になりかねません。

再就職においては「どのような意図を持ってブランクを過ごしたか」を説明できるかがポイントだと言えるでしょう。

3.会社にとって益となる人材かどうか

自社にとって有益な人材を採用したいのも採用側の本音。

有益とは「低いコストで、高いパフォーマンスを発揮してくれる」と言っても差し支えありません。そのため教育コストは新卒者にかけ、転職者には上記に述べた有益な人材―即戦力であることを期待しています。空白期間が長いと「どこまで教育すべきか」と採用側も戸惑いを覚え、不利になりがちです。

再就職においては「空白期間を過ごしたが、これだけのことがやれる」とアピールできるかがポイントと言えるでしょう。

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アピールすべきポイント


ここまで、人事担当がブランクに対しどのような捉え方をするか、そしてそれに対しどうブランクをアピールするか簡単に説明してきました。ここではさらに、コロナでの現状も踏まえ、どのようにアピールしていくか、具体例を挙げていきたいと思います。

ブランクの「有効性」をアピール!

前述したように、ブランクは「転職の失敗期間」とも捉えられがちです。このコロナ禍で就職が難しかった、とアピールしてしまえば、それは自分の価値を下げることになるためオススメはできません。

そのため、「ブランクは目的を持って過ごしていた」「自分にとって有益な時間だった」とアピールするのがベターでしょう。

この場合理由はさまざまあって構いませんが、ブランクにやったことで何が得られたか説明できると採用側の不安払拭にもつながります。スキルアップや学びのためというのが一番理由付けしやすく、旅行なども知見を広げる意味では良かったのですが、コロナ禍においてはアピールとしてオススメできないので注意してください。

ブランクの「計画性」をアピール!

ブランクはいわゆる「サボり」と捉えられがちです。

よっていくらコロナ禍で就職が難しかったと言っても、「計画的なものだった」「有効に使っていた」とアピールする必要があります。

仕事へのスキルアップや知見を広めるための学びはもちろんのこと、家族との時間を過ごしていたでも構いません。「自分がやりたいと思っていることのために時間を費やした」とアピールできるようにしましょう。しかし仕事に関係のないことで空白期間を設けた場合「なぜその時にこれだけの空白期間を取ったのか」という計画性をアピールできなければ、無計画と捉えられかねず、「また突発的に辞めるのでは?」という疑念を抱かれる可能性があるので注意しましょう。

自分の「有用性」をアピール!

前述したように、ブランクのある人は「教育コストがかかる」とも捉えられがちです。そのため「ブランクがあったからこそ御社に応募した」または「ブランクがあっても自分はこの企業とマッチングする」ということをアピールする必要があるでしょう。

「ブランクがあったからこそ御社に応募した」の場合は、仕事のためのスキルアップのために過ごしていた場合や、学びのために時間を費やしていたことをアピールし、採用側との不安払拭に努めましょう。

「ブランクがあっても自分はこの企業とマッチングする」場合は、企業研究を行い、採用側の欲しい人材と自分がどうマッチングするかの言語化に努めましょう。そうすることで、採用側の「この人はすぐ働いていけるかどうか」という不安の払拭につながります。

コロナ禍だからこそされる質問

ここまでブランクのアピール方法についてお伝えしてきましたが、コロナ禍だからこそされる質問もあります。ここではその具体例をお伝えします。

なぜ今の時期に転職しようと思ったのか

コロナの終息が見えない中での転職がリスキーであるという印象は、企業側も持っています。そのためなぜこんな情勢の中でわざわざ応募してきたのか、企業側も気になるところではあるでしょう。

単純に「会社の安定性に惹かれた」と述べても構いませんが、それだとアピールにはつながりにくいので、「元々から計画していた」「調べたところ求人率も戻ってきているので、チャンスだと感じた」など、コロナで否応なしに転職活動を行っている、というニュアンスでは無く、「自分の意思で転職活動をしている」とアピールできるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は採用側の視点も交えながら、コロナ禍でブランクが空いてしまった場合での転職活動で、気をつけるべきポイントをお伝えしました。

ブランクはマイナスのイメージが持たれやすいですが、きちんと説明できる場合あなただけのアピールポイントともなります。言語化を試みて、よりよい転職活動にしていきましょう。また昨今はブランク不問の求人もかなり増えています。企業研究の際、そのような企業を探すのも一つの手段でしょう。どうか、あなたがあなたらしく働ける会社を探してみてください。

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Written by

HAKU

HAKU

大手人材会社にて、法人営業を経験後、制作部門に異動し製造、IT、飲食、エンタメとあらゆる業界の上場企業からスタートアップのベンチャーなど、10年超のキャリアにおいて約3000社以上の企業の取材・制作・ライティングを実施。関西の制作責任者を務めた後、フリーランスにて活動を開始。

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