就活において、OB(OG)訪問を行う就活生も多いのではないでしょうか。自分が志望する企業で働いている人のリアルな声を聞こえるので、OB訪問は貴重な機会といえます。
今回は、OB訪問は休日でも大丈夫なのか?というところから、適した日時や場所、OB依頼メールの書き方などを中心にお伝えしていきます。
OB訪問は休日でも大丈夫?
結論からいうと、OB訪問は「休日がNGな場合」と「休日でも大丈夫な場合」の2パターンあります。
・OB訪問:休日がNGなパターン
休日がNGなパターンとは、「就活生側から休日を指定または提案をする」というパターンです。自分の都合に合わせて、土日や祝日などにすることはマナー違反といえるので注意してください。
・OB訪問:休日でも大丈夫なパターン
休日でも大丈夫なパターンとして、OB側から指定があった場合です。「土曜日なら空いている」「日曜の午前中なら大丈夫」など、このようにOB側から指定が合った場合は、それに合わせるようにしましょう。
つまりは、「就活生側の都合ではなく、OBの都合に合わせる」ということを覚えておいてください。
OB訪問に適した日時や場所
OB訪問は、休日がNGなパターンと休日でも大丈夫なパターンの2つあるとお伝えしました。ここからは、OB訪問に適した日時や場所についてお伝えしていきます。
OB訪問は平日の昼間がベター
OB訪問は、基本的に平日の昼間がベターです。平日の昼間であれば、仕事をしている合間やお昼休憩の時間を使って行います。
もし、OB側から夜の都合が良いといわれた場合は、それに合わせましょう。先述したように、OBの都合に合わせるということを忘れないでください。
OB訪問に適した場所
OB訪問は日時だけでなく、場所選びも非常に重要です。OB訪問に適した場所は「OBの会社」もしくは「OBの会社に近い喫茶店やカフェ、ファミリーレストラン」が良いでしょう。
OB側から特に指定がなく、就活生側が決めていいとなったら、この2つから提案してください。
その際に会社の外で行う場合は、できる限り会社から近い場所にすること。
会社から1つ隣の駅や徒歩で何十分もかかったりと、OBに手間をとらせないようにしましょう。理想は、会社から徒歩数分圏内にある喫茶店やカフェかファミリーレストランです。
OB訪問の依頼メールの書き方
次に、OB訪問の依頼メールの書き方についてお伝えします。大学時代の先輩であれば、SNSなどで繋がっているかもしれません。そうでない場合は、基本的にメールで依頼することになるでしょう。
【OB訪問依頼メールの例文】
・件名:OB訪問のお願い 大学名 氏名
・本文:
株式会社〇〇
××部 ▲▲様
突然のご連絡失礼いたします。
〇〇大学〇年の××と申します。
この度、OB訪問のお願いでご連絡させていただきました。
私は、〇〇業界を志望しており、中でも株式会社〇〇を第一志望としております。
そこで、実際にお勤めされている▲▲様のお話を、
ぜひお聞かせ願えませんでしょうか。
もし、お時間をいただけるようでしたら、
▲▲様のご都合の良い日時をお知らせいただきたく存じます。
大変お忙しい中、突然のご連絡で大変恐縮ではございますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
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大学名と学部
氏名
電話番号
メールアドレス
◆件名について
件名では、「OB訪問のお願い」という用件に加えて、自分が通っている大学名と氏名も忘れずに記載しましょう。一目でわかるような件名にするのがポイントです。
◆本文について
本文は、主に以下の3つのパーツに分かれています。
・挨拶
・自己紹介
・目的
挨拶では、「突然のご連絡」ということにお詫びをし、自己紹介では、自分が何者かを伝えます。
そして目的では、「OB訪問をしてもいいですか?」「もしいい場合は都合の良い日時を教えてください」という内容になっています。
こちらから日時の候補を3~5つほど提示しても良いですが、相手の都合に合わせるのが基本なので、相手に委ねる形にするのがおススメ。
もし、候補を出すとしたら以下のように記載すると良いでしょう。
【こちらから日時を提示する場合の例文】
お忙しい中、大変恐縮ではございますが、以下の日程でご都合のよろしい日時はございますか?
・2月2日(水)10:00~20:00
・2月3日(木)11:00~21:00
・2月4日(金)12:00~20:00
・2月7日(月)10:00~20:00
・2月8日(火)12:00~21:00
もし、いずれの日程もご都合が悪い場合は、▲▲様のご都合のよろしい日時をいただけますと幸いです。
上記は例ですが、できるだけ日にちの候補は多く、時間は幅広くとるようにしましょう。そして、土日を避けて平日のみにすることを忘れずに。
◆署名について
メールの最後につける署名には、以下のことを記載しましょう。
・大学名と学部
・氏名
・電話番号
・メールアドレス
就活において、多くの企業とメールでのやり取りが発生すると思います。そんなときのために、署名はテンプレート化しておいて、メールを新規作成したら自動で挿入される設定にしておくと便利なのでおススメです。
OB訪問の承諾メールに返信する
OB訪問の依頼メールを送り、承諾のメールが届いたら、確認の意味も込めてお礼メールを送りましょう。
【OB訪問の承諾メールに返信する例文】
件名:〇月〇日(▲)OB訪問につきまして 大学名 氏名
本文:
株式会社〇〇
××部 ▲▲様
お世話になっております。
〇〇大学の××でございます。
この度は、大変お忙しい中、OB訪問にご了承いただきまして、
誠にありがとうございます。
〇月〇日(▲)×時にお伺いさせていただきます。
当日は、▲▲様が現在、取り組まれている業務のことや1日のスケジュール、
お仕事のやりがいなどについて、お聞かせいただけますと幸いです。
改めまして、この度は貴重なお時間をいただき本当に感謝いたします。
▲▲様のお話をお伺いできることを楽しみにしております。
それでは、当日は何卒よろしくお願い申し上げます。
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大学名と学部
氏名
電話番号
メールアドレス
◆件名について
確認のためにも、相手から指定された日付とOB訪問であること、大学名と氏名を記載しましょう。
◆本文について
挨拶と承諾してもらったことへのお礼、こちらでも確認のための日付に加えて、時間も記載しましょう。
そして簡単なことで良いので、当日に聞くことを伝えておきましょう。ここで伝えておくことにより、相手が事前に話すことを準備できます。
◆署名について
メールの最後には、署名も忘れずに。
◆そのほかの例文
【例文あり】OB・OG訪問後に送るお礼メールの書き方OB訪問の服装
OB訪問の際の服装は、特に指定がない限りスーツで行くのが無難です。仮に相手が大学の頃の先輩であったとしても、基本的にはスーツです。もし、私服を指定された場合は、オフィスカジュアルにしましょう。
・オフィスカジュアル:男性の場合
男性の場合のオフィスカジュアルは、シャツにジャケット、チノパンという形が一般的です。
・オフィスカジュアル:女性の場合
女性のオフィスカジュアルは、シャツにジャケット、ふくらはぎの中間ぐらいまで隠れるミモレ丈のスカートを選ぶと良いでしょう。パンツスタイルでも構いません。
男性と女性の両方に共通していることは、「派手すぎない」ということ。私服を指定されたからといって、普段着ているようなものではなく、あくまでも「仕事用」の私服ということを意識しましょう。
まとめ
OB訪問は、相手からの指定がない限り休日はNG。基本的には、平日の昼間がベターということを覚えておいてください。OB訪問の依頼をするときは、相手に失礼がないようにして、承諾をもらった場合のお礼も忘れずに。
服装は基本的にスーツでOKですが、私服を指定された場合には、派手すぎないオフィスカジュアルを選ぶようにしましょう。
実際に働いている人からのリアルな声を聞ける、貴重な機会であるOB訪問。緊張すると思いますが、しっかり話を聞いてくるようにしましょう。