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教師からの転職を成功させるコツは?教師ならではの失敗の原因も解説

「教師から転職したいけど、就職活動の経験もないしビジネススキルにも自信がない……」教師から別業種への転職は難しいと思われる方が多いようです。

しかし、転職における注意点を理解して適切な対策を立てれば、教師からでも転職できる可能性は充分にあります。本記事では、実際に教師から転職した方たちの成功談や失敗談を元に、教師からの転職を成功させるコツをお伝えします。

教師からの転職は難しい?3つの理由

教師からの転職が厳しいと考えられる主な理由を、3つピックアップしました。

給料が下がる

転職者を受け入れる企業の多くは、即戦力となる人材を求めています。民間企業からの転職の場合、前の会社でそれなりのスキルや経験を身につけていれば、その分だけ給料が上乗せになるか少なくとも横ばいになることが大半でしょう。

しかし、教育業界で子どもや保護者を相手に培ったスキルの多くは、社会人を相手にする民間企業で求められるスキルとは異なっています。よって、これまでの経験が必ずしも活かせるとは限らないので、転職すると給料が下がる可能性もあるでしょう。

また、教師の基本年収は民間企業の未経験就職より相場が高く、ほとんど未経験の職種に転職すると、教師時代の給料との落差を感じてしまうかもしれません。

タイミングが合わない

民間企業であれば、決算月などの繁忙期をずらすことはありますが、引継ぎさえきちんと完了すれば、基本的には退職の時期を自分で選べます。しかし、教師はそのようにはいきません。

年度の途中で教師がいなくなってしまうと、生徒や保護者に疑念を抱かせる可能性が高いからです。また、後続の教師がすぐに決まることもほとんどありません。

したがって、転職する場合は、生徒と教師の入れ替わりが発生する年度の区切りである3月がベストになります。つまり、年度の途中で転職したいと思った場合でも、3月まで待つ必要があるのです。

さらに、3月を待って退職した場合でも、都合よく次の転職先が見つかるとは限りません。このようにタイミングを選びにくいという点においても、教師の転職は厳しいと考えられています。

ビジネススキルが不足している

近年は教師も簡単なパソコンスキル程度は身につけています。しかし、民間企業で働くことになった場合、必要とされるスキルはそれだけではありません。

社会人を相手にしたコミュニケーションやビジネスマナー、業界特有の習慣やビジネス用語など、新卒1年目から勤めていれば身についたはずのビジネススキルが教師には不足していることがあります。教師から転職しようとする方の中には、こうしたビジネススキル不足によって、転職を断念してしまう方も少なくありません。

教師からの転職を成功させるコツ

前述した条件だけをみると教師の転職は厳しいと感じるかもしれません。しかし、コツさえつかめば、教師からでも転職することはもちろん可能です。

ここからは、教師から転職するための3つのコツを紹介します。

志望動機を明確にする

まず、なぜ教師を辞めて転職したいのかという、志望動機を明確にすることが大切です。自分が転職したい理由を掘り下げて考えたとき、例えば原因が職場の人間関係だったり業務の繁忙さだったりした場合は、転職先でも同じような不満を抱える可能性が高いでしょう。

また、条件面についても、給料や仕事内容など、すべてに満足できる転職はなかなかありません。もっと根本のところで、転職によって「何を得たいのか」「何をしたいのか」を明確にしておかなければ、同じ轍を踏む可能性が高いでしょう。

履歴書や自己PRはエージェントの力を借りる

教師になった方の中には、大学で教職課程を終了後、就職活動はおこなわず、そのまま教師になったというケースも多いでしょう。したがって、履歴書や自己PRを書くのは初めてという方もいると思います。

その場合は、転職エージェントの力を借りることがおすすめです。転職エージェントは無料で登録・利用でき、効果的な履歴書や自己PRを書くためのコツやノウハウを教えてくれますので、ぜひ有効活用しましょう。

必要なスキルを身につけておく

転職したい業種のスキルが不足を認識されている方は、転職前に必要なスキルを身につけておきましょう。特に民間企業で必要とされるビジネスマナーや一般的なコミュニケーションスキルに関しては、必須で身につけておくべきでしょう。

採用後、仕事に支障が出ないよう、不安であれば民間のビジネスマナー研修などを受講しておくことがおすすめです。また、教育分野では使うことがなかったとしても、最低限のITリテラシーも身につけておきましょう。

一般的なレベルのITスキルであっても、身につけておくことで転職で不利になることはありません。

教師にオススメの転職先3選

教師からの転職を成功させるためには、採用されやすい転職先を選ぶことも重要なポイントです。教師の方が転職するおすすめの仕事を3つご紹介します。

安定志向なら公務員

教師という職は離れたいけれども安定した職業に就きたいと考えるなら、公務員に転職するのもよいでしょう。教師と同じ程度の福利厚生が受けられ、景気に左右されることもほとんどありません。

行政職員になる場合は公務員試験が必要ですが、教師になる際に一度経験しているため、ハードルもそれほど高くはないはずです。一方、比較的働きやすい環境ということもあり、中途採用の倍率は高くなりますが、大学職員も転職先として検討してみてもいいでしょう。

経験を活かすなら教育系

これまでの経験を活かしつつ民間企業にチャレンジしたい場合は、教材や教科書をつくる企業に転職するのもよいでしょう。職種としてはバックオフィスや営業、編集など多岐にわたりますが、教育という慣れ親しんだフィールドであれば、新しいチャレンジもしやすくなります。

また、子どもの教育に関わる仕事をしたいという方には、学童職員や塾講師もおすすめです。勤務時間は教師の頃より長くなる可能性はありますが、教員免許を持っていると優遇される場合が多く、転職しやすい仕事といえるでしょう。

未経験からスタートできる仕事も

未経験からでもチャレンジしやすい仕事を選びたい場合は、事務職がおすすめです。事務職には総務や経理、一般事務、貿易事務など、幅広い種類があります。

基本的にルーティンワークが多いので、一度仕事を覚えてしまえばスムーズに仕事ができるでしょう。ただし、転職前にパソコンやExcelの使い方といった最低限のITスキルや、簿記などの資格を取っておくと採用時に役立ちますので、トライしてみる価値はあると思います。

教師からの転職で失敗しないために

教師が転職するときによくある失敗は、その場の勢いで辞めてしまうことです。辞めてから仕事を探そうと思っていても無気力になってしまい、結局フリーターになってしまうケースもあります。

教師の転職で失敗しないために、辞める前に以下の2点を見直しておきましょう。

職場環境を見直す

転職を考えるきっかけとしてよくあるのが、職場での人間関係でしょう。転職を考える教師の多くは、同僚の教師や生徒、保護者との関係に悩む傾向にあるようです。

しかし、公立学校の教師の場合、民間企業と違い1年に1度はクラス替えがあります。また、数年に一度は異動があることも普通です。

物理的に離れてしまえば、現在の人間関係で悩むこともなくなります。したがって、人間関係だけを理由に教師を辞めることを考えている場合は、慎重に検討するべきでしょう。

給料について見直す

前述したとおり、転職すれば給料が下がる可能性もあります。また、教師を選ぶ方はお金よりもやりがいを重視して仕事をする傾向が強いので、民間企業でそれなりに稼げるようになった場合でも、満足できないこともあるようです。

よって、教師を辞める理由が給料面だった場合は、転職することで問題が解消されるのかどうか、じっくり考えてから結論を出すことをおすすめします。

教師からでも転職できる!しっかりと対策を

教師から転職するときの注意点や、対策についてまとめました。教師からの転職は難しいといわれますが、事前にきちんと対策を練れば民間企業への転職も不可能ではありません。

本気で教師から別業種への転職を考えた際には、本記事の内容を参考にしてもらえればと思います。

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Written by

ハレダス編集部

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