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新卒1年目での転職は厳しい?成功のポイントとは

さまざまな理由で、新卒入社1年目でも「辞めたい」「転職したい」と「転職」を意識し始める方もいるのではないでしょうか。

しかし「せっかく入社した会社だし」「転職できるかわからないし」と不安を抱き、転職に踏み出せない方も多いはず。

そこで今回は新卒入社1年目での転職の実情と、成功するポイントなどをお伝えします。

新卒入社1年目での転職はアリ?

まず、入社1年目で転職ってアリなの?と思われる方もいらっしゃると思います。
厚生労働省が2020年に発表した「新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)」によれば、新規学卒者の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者39.5%と高い水準を保っています。

また転職サイトdodaの「22~25歳の転職者の年齢層別割合(2016~2018年度平均)」によれば、エージェントサービスを利用した22~23歳の転職者はどの月にも20%以上存在しており、新卒入社した人たちが就職後1年~3年で離職する割合は、増加傾向にあると言ってもいいでしょう。
 
早期転職者って歓迎されるの?
新卒入社して数年で転職する人々が多いと分かりましたが、では、求人数の方はどうでしょうか。転職サイトマイナビ転職の2016年の調査によると、実に6割が第二新卒の採用に積極的と回答しています。早期転職者の求人は多いと思って間違いはないでしょう。

企業の目線からみた新卒入社1年目での転職

ですが転職サイトdodaのデータによれば、早期転職者でも22歳(入社1年目)より25歳(入社3年目)の方が、転職に成功しているとのこと。これは、いくら求人が多いと言っても、企業のニーズに応えなくては意味が無いからです。加えて、早期転職者だからこその懸念材料もあります。それを詳しくお伝えしていきます。
 
早期転職者に求められているものをきちんと把握する
元来日本は「社風になじみやすい」「柔軟で適応力が高い」という理由から新卒採用がさかんです。早期転職者は、新卒の柔軟さや意欲を期待されていると理解しておきましょう。

重視されるのは「社会人経験」

一方、早期転職者は、全く社会人経験のない「新卒」ではないが、前職の経験を活かして会社に貢献する「経験者」ほど経験を積んではいない、というイメージが広く定着しています。そのため、「社会人として最低限のマナーは持ち合わせている」ことは期待されていると思った方が良いでしょう。

「すぐ辞めるのではないか」と懸念されている

早期転職者でも22歳(入社1年目)より25歳(入社3年目)の方が転職に成功しているのは「すぐに会社を辞めるのではないか」と懸念されているからです。

採用側は、できるだけ長く働いてくれる人材を欲しています。面接をする労力やコストを考えれば、何度も採用活動をするのも手間というもの。そのため、新卒入社1年目で転職した人は、きちんと転職活動で準備をしておかないと「すぐに辞めそうだ」と受け止められやすいので、注意しておきましょう。

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成功するポイント

今まで気をつけるべきポイントをご紹介してきました。これを踏まえて、新卒入社1年目でも転職が成功するポイントをお伝えしていきます。

転職の理由をきちんと言語化する

前述したように、早期転職者に求められているのは、経験では無く「熱意・ポテンシャル」、「入社意欲の高さ」と言った意欲や人柄。を尊重した採用であり、社会人になって培った経験はあまり重視されていません。

そのため「ここでならキャリアアップができると思った」「将来性を感じる」「やりがいを求めてきた」など、企業分析をしっかり行った上で、「ここで働きたいから入社1年目でも転職した」意欲の高さをアピールすることがカギだといえるでしょう。

転職準備はきちんと行う

そもそも自分は何をしたいのか?という問いかけをある程度言語化できていないと、嫌なことがあるとすぐにブレがちになってしまいます。「この仕事をやりたかったからこの会社に入社した。だからこの不満に関しては目をつむろう」など、折り合いを付けることも必要となってくるでしょう。

また企業分析を行い、「この会社は本当に自分に合っているか?」と考えることも大切です。企業分析と一概に言われますが、これは「企業の求める人材を見定めること」。例えば営業職と一概に言っても、飛び込みやテレアポで新規顧客をどんどん開拓したい会社もあれば、既存の顧客と太く長く付き合っていきたい会社もあります。

前者の会社の場合は「フットワークの軽さ」や「行動力」ある人材が好まれるでしょうが、後者は「接客の良さ」や「対応の丁寧さ」が重視されるでしょう。このように、企業の求める人材と自分がマッチングしているかどうか、きちんと分析することが大切です。

気をつけるべきポイント

続いて、転職で特に気をつけるべきポイントをご紹介していきます。

衝動的な転職はNG

新卒1年目で責任ある仕事が任されることは少なく、やりがいを感じることやモチベーションにはつながらず、仕事がつまらないと思うことも多いでしょう。しかしそのような理由は前述したように転職理由としてはNG。
またなんとなく「会社が嫌だな」「転職したいな」という気持ちで転職するのもオススメはしません。今の職場に不満があれば、自分が仕事において何を重んじているかと、自分自身の心身の健康を鑑み、直属の上司に相談したり、話し合う機会をもちましょう。その上で改善が見込めなければ、転職を視野に入れて下さい。

早期転職者はただでさえ「すぐ転職するのでは?」と疑念をもたれがちです。いくら歓迎の案件が多いとは言え、やりがいのある職場に就職するためには企業分析や自己分析はといった準備はしっかり行う必要があるでしょう。

 転職の理由が、前の会社の不満だけはNG

前の会社への不満を一番の理由にした場合、「この人は不満を感じたらまたすぐ転職するのではないか」と思い、不採用につながることが多いです。そのため、残業時間が多い、キャリアアップが見込めない、年収が低い、など不満を直接的に伝えるのでなく、「残業時間が多くて、自分の趣味を大切にできない。残業時間が少ないここでなら長く働けると思った」「キャリアアップの機会が多い御社で、地道にキャリアを積んでいきたい」「自分の目標年収に近いここで働き、安定を得たい」など、この会社では自分の希望が叶うので、長く働けることをアピールすることが重要となってくるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は新卒入社1年目の転職の実情と、成功するポイント、気をつけるべきポイントをお伝えしました。転職となると色々尻込みするかも知れませんが、明確な転職理由や自分の経歴の言語化に努めれば、転職で多彩なキャリアが描けるのが早期転職者の魅力でもあります。ぜひ今回ご紹介したポイントを活かし、あなたのよりよい未来を描いていただけたらと思います。

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Written by

山本 恵美

山本 恵美

大学卒業後、生活情報誌やファッション雑誌の記者・編集を経て、株式会社マイナビに入社。 15年間、人材サービス(就職・転職・障がい者採用)の分野において5000社以上の企業広告を担当。 2020年に起業し「合同会社綴」を設立。現在は企業取材・広報のほか、採用コンサルティングやキャリアアドバイザー業務等も行っている。

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