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履歴書で必ず求められる「満年齢」の書き方|計算方法や数え年との違いをマスター

就活はもちろんのこと、転職・アルバイト・パートにおいても選考に欠かせないのが履歴書。生年月日を記す欄の隣に目をやると、必ず「満年齢」を書く箇所がありますよね。

ところで「満年齢」とは、あまり聞きなれない言葉。どう計算したらいいの?まだ今年の誕生日を迎えていない場合にはどうするの?「数え年」とは違うの?など、本記事では「満年齢」の正しい書き表し方について紹介します。

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「満年齢」とは?

履歴書で求められる「満年齢」とは「現時点での年齢」のこと。私たちが普段「年齢、いくつ?」と尋ねられたときに「●歳だよ」と答えるように、生まれた年を0歳として誕生日を迎えるごとにひとつずつ年齢を増やしていくという考え方です。

「満年齢」に「早生まれ」「遅生まれ」に関係はあるの?

「満年齢」を算出するのに「早生まれ」「遅生まれ」の区別は一切ありません。
考え方の基準になるのは「すでに誕生日を迎えているかどうか」のみ。たとえば今日が6月3日だとすると、すでに誕生日を迎えている同級生と、これから誕生日を迎える同級生では、同じ学年にあっても「満年齢」が異なります。

「満年齢」の具体的な算出方法


「満年齢」は、計算式で簡単に算出することができます。
履歴書を書くたびに検索し直したりしていては面倒ですから、この機会にマスターしましょう。

2000年6月3日生まれの人の「満年齢」

20年後の2020年6月3日に「満20歳」に、誕生日の前日である2020年6月2日の時点では「満19歳」となります。

すでに今年の誕生日を迎えている場合の計算式

今年の西暦−生まれた年の西暦=満年齢
※2021−2000=満21歳

まだ今年の誕生日を迎えていない場合の計算式

今年の西暦−生まれた年の西暦−1=満年齢
※2021−2000−1=満20歳

「数え年」との違い

中には「満年齢」と「数え年」を混同していた、という方もいらっしゃるかもしれません。高齢の方に年齢を尋ねると「数え年」で答えられるケースもあります。ですが、現在の日本において「数え年」を公式な文書に使用することはありませんので、よく覚えておきましょう。

「満年齢」と「数え年」の違い

・「満年齢」とは…生まれた年に「0歳」、以後誕生日を迎えるたびに年齢を重ねる
・「数え年」とは…生まれた年を「1歳」(※)、以後「元旦」を迎えるたびに年齢を重ねる
※仏教では古来より母親の胎内で過ごす時間を「0歳」、出生した段階を「1歳」と考えることに由来しているという説も。

「数え年」では「元旦」を迎えると年をとる

「数え年」では、生まれたその直後から「1歳」。
生後1ヶ月の赤ちゃんが元旦を迎えると、すでに「2歳」ということになるのです。これは大昔に中国から伝わり、日本の文化として深く根付いたもの。

中国では、正月なると“人々に歳を授けるために”家々を訪れると考えられています。神様をお迎えするために大掃除をしたり、目印に門松を飾っておせち料理を用意したりするのも、年神様を歓迎するための習わし。そのため、元旦を迎えるとひとつ年をとると考えられているのです。

現代の日本社会では「数え年」を使わない

国は1950年1月1日施行の「年齢のとなえ方に関する法律」において、国民には「満年齢」によって年齢を表すことを改めて推奨し、国・地方公共団体の機関に対しても「満年齢」の使用と「数え年」を用いる場合は明示することを義務付けました。

ただし、七五三を祝う歳や享年を表す際には一部、現在もなお「数え年」が使用される場合があります。

「数え年」が廃止された背景は

余談ですが「数え年」が使われなくなったのには当時の我が国の歴史的・政治的な背景が大きく影響しています。

当時の国会議事録を紐解くと、この「年齢のとなえ方に関する法律」を制定した理由について「若返ることで日本人の気持ちを明るくさせる効果。(中略)予算を伴わないで国民の気持ちが明るくなるということは、政治上で大事なてんである。」という記述があります。
また、欧米をはじめとする他国との足並みを揃える目的もあったようです。


便利な「年齢計算アプリ」や「Excel関数」も

さて、満年齢の計算式や時代背景に伴う変遷まで学んだところで、いつでも簡単に正しい「満年齢」を求めることができる各種システムを紹介します。
「前述の計算式よりも万全を期したい」「歴史上の人物の年齢を正しく知りたい」といった際にも活用できます。

Webサイト・スマホアプリの場合

大手計算機メーカーのCASIO(カシオ)の高精度計算サイト「いま(当時)、何歳?」や、MNApp社がリリースするiOS向けアプリ「年齢チェッカー」を使えば、誕生日を入力するだけで手軽に「満年齢」と「数え年」がわかります。

Excelを使う場合

Excelが得意なあなたならば「DATEDIF関数」を使ってスピーディに「満年齢」を求めることができます。

具体的には、数式バーに「=DATEDIF(開始日,終了日,単位)」を入力するだけ。「開始日=誕生日」、「終了日=現在の日付またはTODAY()でも可」、<単位=”Y”>として入力すると、すぐに正しい「満年齢」を算出することができます。

履歴書を送付する前にチェック

履歴書の日付には、提出日である郵送・投函日または持参日を記入するのが基本です。作成した日を書くのではありませんので、基本的なマナーとして注意しておきましょう。

また、業界や企業によっては独自の慣習によって「入社時点での満年齢」を記入するよう求められる場合もあります。

選考途中に誕生日を迎えるの場合に注意

履歴書の「作成日」と「提出日」の間に誕生日を迎える際には、履歴書に記入する「満年齢」に注意が必要です。

この場合、厳密にはまだ誕生日を迎えていない「作成日」の時点においても、1歳足して誕生日を迎えたあとの「満年齢」を記すのがベター。
面接を受ける際には、確実に1歳年をとっていることになりますので、面接官にも親切な印象を与えることができるでしょう。


まとめ

いかがでしたか。混乱を招きやすい「満年齢」の計算ですが、一度マスターしてしまえば簡単。この機会に少しの勘違いやミスを防いでおけば、面接官からの評価もぐっと向上することでしょう。

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Written by

HAKU

HAKU

大手人材会社にて、法人営業を経験後、制作部門に異動し製造、IT、飲食、エンタメとあらゆる業界の上場企業からスタートアップのベンチャーなど、10年超のキャリアにおいて約3000社以上の企業の取材・制作・ライティングを実施。関西の制作責任者を務めた後、フリーランスにて活動を開始。

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