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入社式の流れを解説!タイムスケジュールや事前にやるべきことも紹介

入社式では社長挨拶・入社辞令の授与・新卒社員からの言葉・記念撮影・オリエンテーション・懇親会が行われます。実施時期は毎年4月1日で、開始から終了までおよそ2時間以上かかる長丁場の式典です。

この記事では入社式の流れやタイムスケジュール、新入社員が準備することを解説します。

入社式の流れ

入社式の流れ

基本的に入社式は以下の流れに沿って進みます。

1.社長挨拶・祝辞

2.入社辞令授与

3.新卒社員の挨拶

4.記念撮影

5.オリエンテーション

6.懇親会

ここでは各工程で行われる具体的な内容や注意点などを解説します。

1.社長挨拶・祝辞

社長が登壇し、新入社員に向けて今後の活躍への期待や会社が進むビジョンなどを話します。入社式で社長とはじめて会うケースもありますが、必要以上に緊張しないで臨みましょう。

社長挨拶では自己紹介や新入社員への祝辞も含まれるため、時間がかかる場合もあります。個人の考え方や理念によって、思いのたけを存分伝えたいのか、簡潔に済ませるか異なります。

お世話になる会社のトップからの有難い話が聞けるのはもちろん、社会人としての心構えも説いてもらえる貴重な場です。

2.入社辞令授与

社長の手で直接、新入社員に対して入社辞令を渡していきます。辞令を受け取ってはじめて、社会人になる実感がふつふつと湧き上がるようになる方もいるでしょう。

新入社員にとって、入社辞令の授与は社長と接する最初の機会です。入社後に社長と一対一で相対することはなかなか難しくなるため、またとない機会だと心得ましょう。入社辞令には採用決定の旨や配属先などの記載があります。

入社式では当然のごとく辞令授与が行われますが、法律上、書面の交付は義務ではありません。口頭で内容を伝えるのもルール違反でなく、辞令の交付はあくまで慣習のような位置付けです。

3.新卒社員の挨拶

入社式では新卒入社する新入社員も挨拶を行う必要があります。社会人としてこなす初仕事の場とも考えられるため、失敗を防ぐために事前の準備や心構えが大切です。

企業によってスタイルは異なりますが、新入社員が一人ずつ登壇して挨拶を行うのが一般的です。上司や先輩社員に向け、自分がどのような人物で会社にどう貢献していくつもりか話します。

スピーチで良い印象を与えるコツは、明るくハキハキと話すこと。くわえて背筋も伸ばすようにすると、快活でフレッシュな印象を与えられます。

4.記念撮影

入社式では新入社員と社長や役員などによる記念撮影を行うケースが多いです。新入社員同士で近くに寄り合い、笑顔で一斉に写真を取ることで入社式の緊張から解き放たれるかもしれません。

記念撮影の写真は翌年度以降の採用パンフレットやホームぺージに掲載される可能性もあるため、満面の笑みを心がけましょう。

記念撮影ではなく、個人インタビューのビデオ収録をしたり、当日の様子を撮影してDVDで流したりする試みが行われることもあります。

5.オリエンテーション

入社後のオリエンテーションでは、入社後の研修や福利厚生、配属先などに関する説明が行われます。新人研修や配属後の業務内容など聞き洩らしてはならない話題が出る場合もあるため、気を抜かないよう注意が必要です。

説明でわからない部分があれば、臆せず質問して疑問点を解決する姿勢を見せておくと、良い印象を与えられるかもしれません。

新人研修では敬語や名刺交換、電話応対といった基礎的なビジネスマナーや、仕事に臨む上で必要なスタンスに関して指導を受けます。

6.懇親会

入社式が終わった後は、同期や先輩社員と親睦を深めるための懇親会が開催されます。初対面が多いとはいえ、あまり堅苦しくならず積極的にコミュニケーションを取りましょう。

入社式の懇親会で注意が必要なのは、飲みすぎたり騒ぎすぎたりしないことです。学生の飲み会とは異なり目上の人も共に過ごすため、羽目をはずしてしまうのは好ましくありません。

飲みすぎは周囲に迷惑をかけるほか、翌日の研修にも支障を及ぼす可能性があります。入社式において新入社員はもてなされる側のため、お酌や料理の取り分けなどうるさく言われる可能性は低いです。

とはいえ空いているグラスがないか、周囲に酔っている人はいないかなど気を配れると良いでしょう。

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タイムスケジュールの一例

タイムスケジュールの一例

入社式が行われること自体は知っていても、詳細なタイムスケジュールが気になるという方もいるでしょう。入社前のドタバタで、事前にもらった案内を無くしてしまったり忘れたりするケースもあり得ます。

入社式のタイムスケジュールは、一般企業やベンチャーなど企業の種類ごとに微妙に異なります。一般的なスケジュール例を紹介します。ぜひご確認ください。

一般企業の入社式タイムスケジュールの一例

開始

所要時間

項目

8:50

10分

集合

9:00

5分

開会の挨拶

9:05

10分

社長より挨拶

9:15

30分

辞令交付

9:45

40分

新入社員より挨拶

10:25

10分

閉会の言葉

10:35

15分

写真撮影

企業によっては午前中に入社式やオリエンテーションを行った後、午後そのまま新人研修に移る場合があります。

出席するだけで済まない場合があるため、入社式当日のスケジュールは頭に入れおくようにしてください。

ベンチャー企業の入社式タイムスケジュールの一例

開始

所要時間

項目

8:50

30分

先輩社員研修

9:20

10分

開会の挨拶

9:30

10分

新入社員のスピーチ

9:40

20分

社章授与&決意表明

10:00

30分

代表取締役のスピーチ

10:30

15分

小休憩

10:45

60分

ランチ交流会

11:45

 

入社式終了

ベンチャー企業の場合、一般的な企業と比べてユニークな入社式を行う傾向があります。たとえば辞令ではなく新入社員一人ひとりに社章を配布し、結束を深めるために活用するところがあります。

ランチ交流会を開催し、まるで結婚式のような豪勢な料理をふるまう企業もあるようです。

新人研修会が合同で行われる入社式のタイムスケジュール一例

開始

所要時間

項目

第一部 合同入社式

9:50

10分

集合

10:00

5分

開会の挨拶

10:05

40分

外部講師による講演

10:45

20分

社長や役員からの励ましの言葉

11:05

20分

入社辞令交付式

11:25

75分

昼休憩

第二部 新入社員説明会

12:40~17:00

社会人基礎力に関する研修

17:00~17:30

まとめレポートの作成

研修の具体的な内容は、明るい職場の作り方・良好なコミュニケーションの取り方・挨拶の必要性・報連相のポイント・訪問時の常識などです。

さらに実技研修として顧客応対時のマナーやビジネス電話のかけ方、クレーム対応などを学びます。

一般的な入社式の概要


入社式とは毎年4月1日に行われる新入社員を企業に招き入れるための式典です。一般的に式典は2時間以上かかり、午前中に開催されるケースがほとんどです。

入社式は内定式と混同しやすいですが、両者は別々の式であるため注意しましょう。

入社式の実施時期

入社式は年度初めに合わせて毎年4月1日に行われるケースが一般的です。税金や社会保険の手続きでは3月末が区切りのため、中途採用でもない限り、4月1日に行われると考えてもらって構いません。

ただし、休日や祝日の都合で1〜2日前後する可能性はあります。珍しいケースとして、3月中に入社式や新人研修を実施する企業もあるため注意してください。

ホテルや流通業界は研修に長い時間を要する業界で、育成のために早めに動き出す場合が多いです。卒業式やアルバイトなども考えると慌ただしくなりがちなため、3月に入社式を開催する企業ではないか確認しましょう。

入社式にかかる時間

多くの場合、入社式は2時間以上を要する長丁場のイベントです。新卒の人数が多かったり、入社式に力を入れていたりする企業ではさらに時間が必要な場合があります。

式は午前9時や10時ごろに開始するケースが多いため、遅刻しないよう注意してください。卒業を控えた学生生活最後の長期休暇のため、遊びやアルバイトで生活リズムが狂っていると、遅刻する危険があります。

通勤ラッシュに巻き込まれやすいうえ、会場がはじめて行く場所の可能性もあるため余裕をもった行動を心がけましょう。

内定式と入社式の役割の違い

新入社員の通過儀礼として入社式と混同しやすいのが内定式です。簡単に違いをまとめると、内定式は正式に内定を通知する場であるのに対し、入社式は新入社員に学生から社会人に切り替わる自覚を持たせるための場です。

内定式は企業とあなたの間で労働契約が成立したことを公的に証明する式典ともいえます。内定式に出た時点で入社の権利は得られているため、入社式は形式的なものともいえるでしょう。

内定式のタイミングで先輩や同期と懇親を深めておくと、入社式や通常業務でコミュニケーションが取りやすくなります。

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入社式にむけて新卒社員が準備すること

入社式にむけて新卒社員が準備すること

入社式では必要な持ち物や適した服装、身だしなみなどを守りましょう。準備で重要なのは、挨拶の内容を考えることです。話す内容が明確であれば、緊張を和らげる効果も期待できます。

必要な持ち物と服装の確認

入社式というと気構えてしまいがちですが、新入社員が準備すべき特別な持ち物はありません。確認すべき最低限のポイントは、時間・場所・持ち物・身だしなみだけです。

入社式ではフレッシュな仲間を迎え入れるとあって企業側も張り切っていて、貸切の高級ホテルや専用スペースを押さえている場合があります。

オフィスが会場だと勘違いして出席できないという事態を招かぬよう、会場地図や案内文はもう一度見直しましょう。

入社式で慌てる姿を見せてしまうと、入社後もトラブルを引き起こす社員だと捉えられかねません。余裕をもって、開始時間30分前には到着しておくのがおすすめです

入社式やオリエンテーションで使用する最低限のものを下記にピックアップします。

・印鑑
・身分証
・筆記用具
・メモ帳
・ビジネスバッグ
・クリアファイル
・名刺入れ

印鑑や筆記用具、クリアファイルなどが必要な理由は、社会保険関連の手続きに関する書類を書く可能性が高いためです。筆記用具はボールペンが基本で、色は黒や紺など無難なものを準備してください

また入社式では研修や企業案内などさまざまな資料を受け取ることになるため、大きめのビジネスバッグが必須です。

服装は事前に企業から指定がない場合は、スーツが基本です。「ラフな格好で構わない」との指示を受けていても、Tシャツやジーンズは原則としてNGのため気をつけましょう。

オフィスカジュアルやノーネクタイのスーツ姿なら問題ありません。

初対面の第一印象を左右する髪型は、清潔感がある短い黒髪がベストです。男性の場合前髪はおでこをみせ横髪も耳にかからない程度におさえると、さわやかな印象を醸し出せます。

女性の場合も暗い印象を与えてしまう長い前髪は避けるのがポイントです。全体的に長髪の方は後ろで結わえると清潔感が出るためおすすめです。

入社式の挨拶

多くの方にとって入社式の挨拶は人生ではじめての経験となるため、何を話せば良いかわからず戸惑う方もいるはずです。

挨拶はその場で席を立って話すのではなく、前に出て登壇する場合もあるため注意が必要。ここでは入社式の挨拶の内容や例文、登壇時の注意点を紹介します。

入社式の挨拶の内容

入社式の挨拶で含めるべき内容は次のとおりです。

  • 入社式開催に対する感謝の気持ち
  • 簡単な自己紹介
  • 入社に対する想い
  • 業務に対する今後の抱負
  • 上司や先輩に対して指導をお願いする言葉

基本的に挨拶の内容は、シンプルにまとめるのがポイントです。ただし、あまりに端的だとまとまりがない内容に捉えられてしまうため、構成やつなぎの文章も考えましょう。

順番としてはまず感謝の気持ちを示した上で、自己紹介につなげます。今後の抱負ではどのような社員になりたいか、どのようなスキルを活かして会社に貢献できるかなどを伝えます。

締めは入社後にお世話になる先輩方へ「最初は迷惑をかけるかもしれませんがお力添えをお願いしたい」という内容を入れましょう。

また、社会人として注意しておくべきなのが正しい敬語の使い方です。丁寧な挨拶を心がけた結果、過剰な敬語で違和感を抱かせてしまうケースはありがちです。

 一発本番で臨むのは避け、下記の例文を参考に自分なりに文章を組み立て、可能であれば一度読み上げて、きちんとした言葉遣いができてるかなどを確認しておきましょう。

入社式の挨拶の例文

本日は私どものために、このような素晴らしい式典を開催していただき、誠にありがとうございます。私は国立〇〇大学を卒業し、学生時代は陸上部に所属し、心身ともに鍛えてきました。

持久走では部内でもトップクラスのタイムを誇り、学内の持久走大会で優勝した経験もあります。部活動で学んだ困難に負けないメンタルの強さを武器に、社会人として成長していけるよう頑張ります。

業務に関しては右も左もわからない状態で、ご迷惑をおかけする場面も多々あるかもしれません。一日でも早く戦力になれるよう努力しますので、ご指導・ご鞭撻のほど何卒宜しくお願いいたします。

上記の例文では部活動について触れていますが、懇親を深めるために趣味の話題を出すのもおすすめです。

たとえば「推理物のドラマや映画を観るのが好きで集中力が身についた」と語れば、ミステリー好きの先輩や同期と仲良くなりやすいでしょう。

登壇して挨拶を行う場合の注意点

登壇して挨拶を行う際の注意点は、3回の一礼を忘れずに行うこと、誰に対しての挨拶か明確にすることです。

登壇の挨拶の場合、一礼のタイミングは「登壇前、役員席に向けて」「登壇後に全体席に向けて」「挨拶前のマイク前」と3回に分かれます。

挨拶が終わった後も、登壇時と逆の順序で3回の一礼が必要です。もし会場に演壇がなければ、全体席に向けた挨拶はマイク横に立って行います。

誰に対しての挨拶か明確にするために、視線や体の向きにも注意を払う必要があります。役員席への挨拶で下を向いたまま行ってしまうと、礼をしたにもかかわらず印象悪化を招きかねません。

登壇後の全体席への一礼も、聴衆がいる方向へ体を向けてから行います。緊張や恥ずかしさから、下を向いたまま挨拶をしてしまうケースがあり得るため注意が必要です。

落ち着いて入社式に参加して好スタートを切ろう

落ち着いて入社式に参加して好スタートを切ろう

入社式は多くの方にとってはじめての経験なので、緊張や不安で胸がいっぱいになるでしょう。

単に社長の話を聞くだけでなく、自分でも話す機会があるため落ち着いて式典に臨む必要があります。

緊張を和らげる有効な策は事前準備をきちんと行うことです。視線がいっせいに自分へと向けられていると緊張してしまいやすいため、心の準備は大切です。

本記事で解説した挨拶文に含める内容や例文をベースに、自分なりの文章を考えてみくてください。

「入社式の対応はわかったけど、そもそも内定が得られていない」「特定の企業の入社式について詳しく知りたい」という方はぜひハレダスにご相談ください。

キャリアアドバイザーごとに得意業界や職種、取り扱いのある求人数などはさまざまです。自分と相性が良いアドバイザーと出会える環境を、ぜひご活用ください。

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ハレダス編集部

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