転職するかどうかは人生を左右する重大な問題のため、相談相手も吟味して選択する必要があるでしょう。誰に相談すると有用なアドバイスを得られるのか、反対に、誰に相談することが好ましくないのか、また相談前に実施しておきたいことについて説明します。
転職の相談相手!おすすめ4選
誰にも言わずに転職活動を進めることもできますが、誰かに相談することで有益なアドバイスや情報を得られることもあります。また、転職に関する悩みを打ち明けることで、気持ちが軽くなり、ストレスを減らせることもあるでしょう。
転職で悩んでいるときは、ぜひ次の4つに該当する人に相談してみてください。
- 転職経験のある人
- 元同僚
- おしごとアドバイザー
- 転職サイトのエージェント
1.転職経験のある人
転職の経験がある人に相談すれば、経験に基づいたアドバイスを受けられるでしょう。どの転職サイトが使いやすかったか、いつから転職活動を始めたのか、本当に辞めるべきか、いつ上司に言うべきかなどを具体的に教えてもらえるので、転職活動に大きな助けになります。
また、転職につきものの悩みに対しても共感も得られ、心強く感じられるのもメリットです。
2.元同僚
現在の会社から他企業へ転職した元同僚も、転職相談の相手に適しています。なぜ今の会社を辞めたいかという気持ちを一番に理解してくれるので、より現実的なアドバイスをもらえるでしょう。
また、他企業に移ったからこそわかる会社の魅力についても教えてくれるかもしれません。元同僚が「辞めなければよかった」と考えているのなら、転職を引き留められる可能性がありますが、ニュートラルな気持ちで意見を聞いてみましょう。
3.おしごとアドバイザー
厚生労働省では、メールや電話で転職・就職について相談できる「おしごとアドバイザー」というサービスを提供しています。
メールでは24時間いつでも、電話では平日17:00~21:00、土日祝日は10:00~21:00の時間帯ならキャリアコンサルタントに相談することが可能です。相談相手がいないときや、対面で話したくないときなどに利用できるでしょう。
4.転職サイトのエージェント
転職をサポートする民間の転職サイトのエージェントも、転職に対する悩みを相談する優れた相手です。エージェントは転職をサポートした豊富な経験を活かして、転職すべきか、どのような企業を転職先の候補とすることができるのかなど、具体的かつ親身に対応してくれるでしょう。
転職の意思が固まったら、すぐに転職活動を始められるのも、転職サイトのエージェントの魅力です。希望に合う案件をエージェントが探して紹介してくれるので、少ない労力で転職活動を進められます。
転職の相談をしないほうがよい人とは?
転職の相談相手として、あまり適していないと考えられる人もいます。話せば話すほど本筋から反れていったり、転職に対して有益なアドバイスを受けられなかったりすることがあるため、転職活動の妨げになる可能性もあるでしょう。
自分にとって好ましい選択をするためにも、次の3つのいずれかに該当する人には相談しないことをおすすめします。
- 職場の人
- 友人
- 家族
職場の人
転職をした元同僚は相談相手にふさわしいといえますが、現同僚は転職相談の相手としてあまり好ましいとはいえません。現同僚は、あなたにとって転職が必要かどうかではなく、自分があなたにいて欲しいかどうかでアドバイスをする可能性があるからです。
あなたにいて欲しいと思うなら「転職すると給料が下がるみだいだよ」などと転職に対するネガティブな情報を伝えて、転職を阻もうとするかもしれません。
親身になってはくれますが、感情論で転職を捉える傾向にあるので、転職が決まるまでは相談しないようにしましょう。また、いつの間にかあなたが転職するという噂が社内に広がる恐れもあります。
友人
友人も、転職すべきかどうかを感情論で話す可能性があるため、転職相談の相手としてはふさわしいとはいえません。とはいえ、友人に転職経験がある場合は別です。転職して良かったことや後悔していることなどを教えてもらい、転職するかどうかを決める際の参考にできるでしょう。
また、転職すると決めている場合は、転職前後に必要になる手続きなどについても教えてもらえます。
家族
家族も、転職についての相談相手にはあまりふさわしいとはいえません。生計を同じくしているため、収入がどう変化するかを重視しすぎる傾向にあります。ただし、愚痴を言いたいだけのときなどには、よい相手と言えるでしょう。
とはいえ、家族に相談せずに転職を決めてしまうと、後日トラブルの元になるかもしれません。転職するかどうかを決める前に、少なくとも一度は家族の意向も尋ねておきましょう。
転職を相談する前に考えておくべきこと
転職問題を一人で抱えず、誰かに相談することは大切なことです。しかし、自分では何も考えずに相談相手に意思決定を丸投げしてしまうと、満足できる結果を得られず、転職自体も失敗に終わる可能性があります。
転職を誰かに相談する前に、少なくとも次の3点は自分で決めておきましょう。
- 転職の意思は強いのか
- 具体的に何を変えたいのか
- 転職先にどのような条件を求めるのか
転職の意思は強いのか
転職したいとどの程度の強さで考えているのか、一度、自問自答してみてください。転職経験がある人に相談することもよいのですが、相談相手が「転職してよかった」と思っているかどうかにアドバイスが左右されるので、意に沿わない結果を招く場合もあります。
本当に転職したいと強く願っていて後押しをして欲しいのか、転職したい気持ちとしたくない気持ちが半分ずつで迷っているのか、転職に対するスタンスを明確にしてから相談しましょう。
具体的に何を変えたいのか
転職を考えるということは、現状を何かしらの形で変えたいと望んでいるということです。具体的には何を変えたいのか、明らかにしてから転職相談を行うようにしましょう。
例えば、現在の職場が合わず、とにかくどこかに転職したいのか、また、給料が低いので高給を得られる企業に転職したいのかなど、転職によって変えたいことを絞り込んでおきます。
転職先にどのような条件を求めるのか
転職によって変えたいことが明確になると、転職先にどのような条件を求めるのかも明らかになります。
給料にこだわるのか、それともワークライフバランスを重視した働き方ができる職場を探したいのか、また、資格取得やスキルアップの機会が多い企業を求めているのか、明らかにしておきましょう。転職先の条件が絞り込めると、後悔のない転職を実現しやすくなります。
相談相手を選び後悔のない転職を実現しよう
転職についての相談するときは、転職経験がある人や転職専門のアドバイザーやコンサルタントなどを選ぶようにしましょう。家族や友人なども親身になって相談に乗ってはくれますが、自分の意見に固執したり、感情論で意見を述べたりしないとは限りません。
誰に相談しようか迷ったときは、ハレダスのキャリアアドバイザーもぜひご検討ください。ハレダスではお仕事相談会を開催し、無料で転職のプロに相談できる機会を設けています。
経験豊富なキャリアアドバイザーが親身にアドバイスをしますので、転職すべきか、また、どのような仕事が自分に合っているのかお悩みのときにもご相談ください。