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夏と冬のインターンで同じESを使っても良い?ESを見直す注意点も解説

夏と冬のインターンでは、ESを使いまわしても基本的には問題ありません。とはいえ、求める人物像と一致しないときや同じ企業で過去に落ちているときには、改善の必要があります。

今回は夏と冬のインターンにおけるESの役割や項目別の例文、見直す際の注意点を解説します。

そもそもインターンシップやESとは


夏冬でインターンシップのESは同じで良いか論じる前に、前提知識を確認しましょう。就職活動を始めたばかりの人や、これから取り組む人にとっては、大切なことです。インターンシップやESの定義をおさらいしましょう。

インターンシップとは

インターンシップとは、在学中の学生が自己の適正や仕事内容を理解するため、企業から提供される就労体験プログラムです。主に2日以上の日程で開催され、1日完結型は別にワンデー仕事体験と呼ばれます。

インターンシップは、大学3年次の夏から冬にかけて行われます。就職活動の一貫として、複数社のプログラムに参加する学生が大半です。

インターンシップでは、説明会や公式サイトの情報では得られない、職場環境や実際の業務への理解を深めるために適しています。選考が始まる前に応募先を絞るために有効なほか、ESにはインターンで学んだことを記載できるのが利点です。

志望動機の裏付けを得やすく、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待されます。求職者と企業の双方に有意義なプログラムであるインターンシップは、いくつもの会社に開催されています。

エントリーシート(ES)とは

応募書類の一種で、企業に対して自らの魅力や熱意を伝える役割があります。履歴書が氏名・住所・学歴など個人情報を書くのに対して、ESでは自己PR・志望動機・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について記載します。

企業側がESの提出を求めるのは、入社後にどの程度自社に貢献できるか正確につかむためです。履歴書で経歴を簡単に伝え、ESで自信のポテンシャルや能力を存分にアピールしましょう。

両方の書類で記載内容に重複があっても問題はなく、自信の強みや志望動機の一貫性を示すために許容されています。ただし、同じ内容を書き写しただけでアピールには不十分のため、求める人物像やビジョンなどを考慮して書き分けてください。

夏と冬のインターンはどう違う?


夏と冬のインターンは、開催時期だけでなく、開催の目的や採用への意識も異なります。企業側が時期を分けてまで実施する理由を知ることで、ESの書き方へのヒントも得られるでしょう。

開催目的の違い

夏のインターンを開催する目的は、学生の興味関心を惹くきっかけ作りです。門戸を広げて幅広い層からの募集を募るのが一般的で、夏季休暇に合わせて、1週間~1か月以上におよぶ長期で行われる場合もあります。

一方冬のインターンは、選考を見据え、企業が求める人物像に近い学生を囲いこむために実施されます。プログラムはグループワークやプレゼンなど業務に近しいのが特徴で、採用担当者との面談や簡単な職業体験にとどまりやすい夏インターンとは別物です。

採用への意識の違い

参加者や企業側の採用に対する意識の違いも、夏・冬インターンの明確な相違点に挙げられます。夏のインターンは就活の初期段階にあたり、学生の就活に対する意識や事前の準備はまばらです。

早い段階で特定の業界・企業に絞っているケースでもない限り、軽い気持ちで臨む参加者が多いでしょう。

本格的な選考時期が間近に迫った冬のインターンでは、採用活動との関連性が深まります。企業側は囲いこむに値する人材か真剣に見極め始めるため、学生側もアピールを意識して臨む必要があります。

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冬インターンまでに取り組む準備


選考の一環である冬インターンには、事前準備をしたうえで臨む必要があります。何もしない状態で応募しても、Webテストを通過できず、参加できない可能性が高いためです。

夏インターンに比べて倍率も高くなりやすく、ライバルを意識した入念な対策が求められます。冬インターンで必要な準備は次の通りです。

インターンを通じて学びたいことを確認しておく

インターンを通じて何を得たいのか、自分のなかで整理してください。志望先のインターンで学べる内容と求めることが一致していなければ、参加する意義は薄いといわざるを得ません。

インターンシップは企業ごとに内容が大きく異なります。有意義な場にしたいなら、希望とマッチする企業やプログラムの選定が必要です。企業側でも会社への興味や成長意欲を把握するため、入念に準備をした学生の参加を望んでいます。

自分自身に軸がないと、どのインターンも良くみえる可能性があります。本当に採用へとつながるプログラムに参加するため、学びたい内容は明確にしましょう。

企業や業界について調査しておく

冬のインターンには、事前に企業や業界に対する十分なリサーチを行ってから臨みましょう。冬インターンは企業にとって選考の場となるため、プログラムを受講しながら企業理解を深めるつもりだと早期内定にはつながりません。

業界の動向や成長性に加え、応募先の会社概要や事業内容、社風なども押さえたい項目です。企業研究がしっかりとできていれば、インターンで活躍し、採用担当者からも一目置かれやすくなるでしょう。

入念な調査は高い入社意欲の証明ともいえるため、内定の確率を上げたいなら真摯に取り組む必要があります。

Webテストの対策をしておく

冬のインターンでは募集を出したうえで、Webテストを実施して参加者を絞る場合があります。過去の問題や出題形式は、ネットや参考書を活用して事前に調べると良いでしょう。

応募してからWebテストの実施まで時間はないため、就活の早い段階でテストの有無や傾向についての把握が必要になります。

参考書を購入して問題を解きながら、苦手な分野を減らすのが一般的な対策です。人脈があるならばOG・OB訪問を行い、問題の形式や出題の内容について聞いてみることを推奨します。

夏と冬で同じESを使っても良い?


結論からいうと、夏と冬で同じESを使いまわしても問題はありません。むしろ「企業に合わせてアピールポイントを変えたい」「自己分析や企業研究の結果より適した訴求ができそう」などの明確な意図がない限り、同じままが無難です。

「使いまわしがバレて、評価を落とすのでは……」と心配を抱くかもしれませんが、一定の規模を超える企業であれば、あるESの記載内容を覚えている可能性は低いといえます。

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夏と冬でESを使いまわさない方がいいケース

基本的に夏と冬でESは同じで良いのですが、なかには使いまわさない方がいいケースも存在します。それは夏のインターンで落ちている場合や、求める人物像と明らかに乖離する場合です。

参加人数の上限が関係で落ちたと考えず、ESの内容や伝え方に原因があるとみなして、書き直すことを推奨します。合格者のESはサイト上で確認できるため、自分の書類と照らし合わせて、ブラッシュアップに励みましょう。

またいくらESの内容が優れていても、企業が求める人物像と一致しないと採用担当者の心には響きません。優秀な学生だと必要以上にアピールせず、応募先が好むアピールポイントや人材に合わせる形での作成がおすすめです。

【項目別】インターンにおけるESのポイントと例文


インターンにおけるESの主な記載項目は「学歴・職歴」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」「志望動機」「趣味・特技」「インターンシップで学びたいこと」です。項目ごとの書き方のポイントや例文を紹介します。

学歴・職歴

学歴は、中学校卒業から記載するのが一般的です。入学から卒業までを一区切りにして段落を分けると、採用担当者にとって見やすいESが完成します。略称は使用せず、正式名称で記載してください。

新卒の場合、職歴の欄は「なし」と書き入れるのが基本です。アルバイトやインターンシップの経験は該当しないため注意しましょう。

〈記載例〉

学歴
平成〇〇年 3月 東京都〇〇区立〇〇中学校 卒業
平成〇〇年 4月 私立 〇〇高等学校〇〇科 入学
平成〇〇年 3月 私立 〇〇高等学校〇〇科 卒業
平成〇〇年 4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成〇〇年 4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み

職歴
なし

自己PR

自分の強みを伝える自己PRは、求める人物像に合わせてアピールポイントを決めましょう。入社後にも活躍できると印象付けるため、長所を活かして何を実現したいかまで書くのがポイントです。

私の強みは物怖じせず、新たな環境へ積極的に飛び込んでいけることです。父親の仕事の関係で幼少期から転校が多かったため、次第に適応力が身に付きました。

環境に溶け込むため、クラスメートの名前を覚えて積極的に挨拶したり、クラス内での当番や決まりごとを着実にこなしたり、自分にできる範囲で一生懸命取り組むことを意識しました。

インターンシップでも持ち前の適応力を発揮し、社内環境に溶け込み、会社や業務に対する理解を深める所存です。

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)

学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は、企業側が学生の人となりを知るために重要な項目です。事実を端的に述べるだけにとどまらず、経験から何を学び、仕事にどのように活かすのかまで記載してください。

私が学生時代に力を入れたことは3〜4年次の心理学ゼミでの活動です。心理学は人の心を掌握する学問だと考えていましたが、学びを通して、次第に思い違いに気付かされました。

心理学で肝要なのは、人の話に耳を傾け、気持ちに寄り添うことです。学びの本質に気付き、生活にも採り入れだしてからは、人間関係でのトラブルが減ったように思えます。

インターンの活動でも仲間たちの意見をよく聞き、調和を重視しながら、チームで成果を出したいと考えています。

志望動機

インターンシップの志望動機ではなぜ参加を決意したか、数多のプログラムがあるなかで選択した理由を明らかにしましょう。

企業側が知りたいのは入社意欲ではなく、インターンに対する興味関心です。企業の特徴に触れるだけでは、参加意思がくみ取れません。「プログラムの何に興味を惹かれたか」を中心とする構成をおすすめします。

インターンシップへの参加を希望する理由は、貴社の技術力をECサイトのユーザビリティーに昇華するメカニズムを知りたいためです。

私は大学では情報工学科に所属し、システムやアプリ開発について学んでいます。事業化を考えるにあたり、自分の知識が社会で通用するか知り、足りない部分も把握したいと考えています。

趣味・特技

趣味や特技に関しては、基本的に何を書いても問題ありません。企業や業種と関連性があるものを選ぶと、選考へ有利に働く可能性があります。とはいえ必須条件ではないため、政治や宗教、ギャンブルなどビジネスシーンにそぐわないことを除けば、趣味・特技は自由に選べます。

私の趣味・特技は読書です。乱読の傾向があり、小説や漫画、実用書問わず、幅広い書物を呼んでいます。大学生活では1日1冊の読了を心がけ、2年次の1年間ではじめて目標を達成できました。読書で培った達成力や実行力を活かし、インターンシップでも着実に課題をこなす所存です。

インターンシップで学びたいこと

インターンシップで学びたいことを書く際には、企業の狙いと自分が得たい事柄の2軸で考えるのが重要です。伝え方のポイントは主張と理由をセットで伝え、さらに今までの取り組みや貢献できることを記載しましょう。

私はインターンシップを通して、一冊の本が世に出るまでの過程を知りたいと考えています。貴社の〇〇というファッション雑誌を拝見し、企画の面白さや紹介する商品の魅力に心が動かされたことを鮮明に覚えています。

受験や部活動など、苦しいときにお気に入りの連載を読み返すことで励みにしてきました。好きな雑誌が出来上がるまでのプロセスや関わる人たちについて深く把握し、出版のアイデア出しや制作への知見を深めたいと考えています。

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インターンのESを見直すときの注意点


インターンのESで意識したいのが、日本語の正しさや具体性です。企業の求める人物像に沿ってアピールポイントを絞るのも重要なポイントです。あらためてESを見直す際の注意点を解説します。

話し言葉で記載しないよう気を付ける

学生生活で立派な実績を持っていても、伝え方に問題があると価値が半減してしまいます。「ちゃんと」「やっぱり」などの話し言葉は使用せず、正しい敬語の書き方を心がけましょう。

在学中とはいえ、ESは企業の採用担当者が読む書類の一種です。「でも」や「なんで」などビジネスシーンで不適切な表現を使うと、選考に通過できない可能性が高まります。企業側から指定がない場合、「ですます調」と「である調」で迷うかもしれませんが、敬語の文体が無難です。

アピールポイントが多ければ良いわけではない

アピールポイントが多いからといって、担当者からの好印象につながるわけではないと心得ましょう。尊大でプライドが高い印象を与えてしまい、逆効果になる恐れがあります。自分の強みや好印象を与えやすい要素と、企業が求める人物像が重なるところで責めるのが大切です。

自分が優秀な人材だと伝えることに固執せず、企業視点を意識して、アピールポイントを厳選してください。

役職について記載するときはエピソードも記載する

代表的な失敗例の一つが、アピールを意識し過ぎて、役職を書き連ねることです。サークルの部長やマネージャー、バイトリーダーなど、肩書きを記載するだけでは好印象にはなりません。

「なぜ役職を任せられたのか」「就任後には何を達成したか」がわかるエピソードまで合わせて伝えましょう。リーダーの経験から学んだことや仕事での活かし方まで記載できると、企業側は入社後に活躍するイメージを持てます。

抽象的な内容や表現にならないよう気を付ける

誰にでも当てはまる抽象的な表現は避け、具体的な文章の作成を心がけましょう。他の学生と伝える内容が似かよってしまい、オリジナリティーが失われやすいためです。とくに、人となりや入社意欲を示す志望動機、自己PR、ガクチカには具体性が求められます。

オリジナリティーあふれる文章を作るポイントは、テーマを絞って「5W1H」(いつ・どこで・誰が・何を・どのように)で伝えることです。意識して取り組んだ行動の成果を示す際には、数字で語ると、変化の度合いが正確に伝わります。

企業の採用情報などから求める人物像を把握して書く

ESを書く際には、求める人物像を起点に伝える項目を考えることが重要です。提出の目的は、「履歴書では補え切れない、企業に貢献できる人材」であることをアピールするためです。

求めている人物像は公式サイトの経営理念や採用ページの情報、代表取締役が著述した著作物などで確認できます。

会社説明会に参加したり、口コミサイトで社員の評判をチェックしたりして、リサーチを行うのも一つの方法です。

ESを作りこんで選考に臨もう

インターンでは選考が実施され、ふるいにかけられるため、希望者のすべてが参加できるとは限りません。参加意欲や興味を伝えるESは、選考通過率の向上に直結する重要な存在です。

企業が求める人物像を踏まえて、記載項目を厳選したうえで、「見やすく」「わかりやすく」記載しましょう。正しく書けるか不安な人は、ぜひハレダスにお問い合わせください。転職のプロであるキャリアアドバイザーが、企業の特徴を意識した「受かる」ESの書き方を伝授します。

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Written by

ハレダス編集部

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