人事・採用・企業のホワイト化に強みを持つ株式会社ソビア。
生活の大きな軸となる仕事を、企業と個人ともにメリットあるカタチにすべく、さまざま事業を展開しています。
その中でもホワイト企業認定制度は、まさに働き方の循環を変える“人材活用の新しいスタンダード”になるのでは、と期待が高まっています。
業界に新風を巻き込むソビアの指揮をとるのは、代表の岩元翔さんと副代表の今田基也さん。「採用市場を変革したい」という二人が語るソビアのミッションとビジョンについて、インタビューしてきました。
代表である岩元さんの経歴について教えてください。
岩元:大学を卒業してから大手人材総合情報企業に入社しました。そこで営業を約3年半担当。職種は営業でしたが、リクルーターとしても活動していたので、人事業務も担っていました。
その後、IT企業に転職し、新卒採用を中心とした人事を3年半ほど行っていました。人事業務で経験とスキルを培っていくうちに、社労士になりたいと思うようになっていて。そこから社労士の勉強をしながら、社労士事務所で勤め、共同経営するようになったんです。
ソビアの原点ということでしょうか?
岩元:そうですね。ただその頃は、社労士事務所の共同経営とは別に、個人としてソビアを立ち上げていたんです。それからソビアでコンサルティングの仕事が徐々に増えてきたので、社労士事務所を退所しました。
しかし、数ヶ月経ってから「もう一度戻ってきてくれ」とお願いされ、再び一緒に仕事するようになりました。一緒に仕事をするために、「グループとして事業展開していくこと」を提案。それが今の法人やホワイト財団の運営につながっています。
ソビア立ち上げのきっかけと事業内容について教えてください。
岩元:事業内容を簡略に述べると、さまざまな企業の採用や広報のお手伝いしています。
その他、ホワイト企業認定事務局の運営や、労務コンサルティングなども担当。自身の人材メディア企業での経験、労務知識をベースに、弊社所属の社労士・社員と力を合わせながら、お客様の課題解決に努めています。
創業のきっかけになったのは、人材メディアの社員時代に感じた気鬱ですね。
お客様と求職者をつなげるだけでも、もちろん素晴らしいことです。しかし、人材をキャッチアップして、つなげた“その後”に、求職者が企業とのギャップを感じ、離職、メンタル面での不調などの事例が多く見られていました。
そうした企業と人材のミスマッチをコンサルティングによって解決しようと思い、ソビアを立ち上げました。
当初は、企業の人事コンサルがメインだったんです。しかし、対面するお客様だけだと、企業と人材のミスマッチを防ぐのに時間がかかりすぎると感じ、構造的に変えていける仕組みをつくろうと思い、今の事業展開に至りました。
事業内容にあるホワイト企業認定事務局の立ち上げにはどのような経緯があったのですか?
岩元:ソビアの立ち上げから少し経った頃に、マスメディアでは“ブラック企業”という言葉や働き方が、多く取り上げられるようになっていました。
前職を通して、たくさんの企業様を見てきたからこそ、“ブラック企業”という言葉がひとり歩きしていることに違和感を感じたんです。
ビジネスモデルが良くても一部の難点を切り取って、その企業は「悪だ」と作為的に誘導されているようにも感じました。
「もっと企業の魅力が認められる、褒められる制度があれば」と思い立ってつくったのが、ホワイト企業認定制度です。
岩元さんの思いが時間の経過とともに法人としての事業展開につながっているのですね。
副代表の今田さんがソビアにジョインしたのはいつ頃だったのでしょうか?
今田:ソビアにジョインしたのは昨年の12月です。ただ、岩元との付き合いはもう12年ほどになります。
知り合ったのは私がまだ学生時代のとき。岩元が当時人材総合情報企業で営業兼人事をしていたときに、会社を勧めてくれたのがきっかけです。岩元はその後すぐに転職したので、一緒に働いたのは数か月だったんですけど(笑)
私はその人材メディア企業で11年半勤務しました。企画営業職で法人担当しており、媒体部分で求職者の出会いやマッチングにやりがいを感じていました。
ただ岩元と同様、メディアを売ることが社会の改善にはつながっていないなと、媒体の限界も感じていたんです。
しかし、当時は労働環境や役職などに満足していたこともあり、自分はまだ行動する時期じゃないなと思っていました。その頃から岩元の活躍は知っていましたが。
そんな思いが数年続いたのですが、昨年12月に岩元と一緒にやっていく決意をしました。
一緒に仕事していく決意に至った理由を教えてください。
今田:自分のキャリアやステップアップを考えて出した答えではありますが、事業内容に賛同し、岩元の思いにも共感したことです。
特にホワイト企業認定は、お客様にも褒められることが多い事業です。今は岩元とともに、社会にできるだけこの制度を早く広めていけるよう、試行錯誤しながら事業計画を進めています。
企業勤めの頃のミッションは、「決まった仕組みをどう活かしていくか」でしたが、今は「世の中にないものを生み出し、どうスケールアップしていくか」がミッション。これまでできなかったフェーズに挑戦できるのが楽しみでもあり、苦しみでもありますね。
ホワイト企業認定の事業についてお伺いします。仕組みや認定基準を教えてください。
岩元:ホワイト企業とは、一般的に労働条件や環境がクリーンな企業だとされています。もちろんその考えも正しいのですが、私たちが考えるホワイト企業とは、「働く側(求職者)にとって都合の良い企業」なのです。
その都合の良さ=ホワイトさを理解するためには、共通となる指標が必要。
例えば、近年時間外労働の上限が45時間に定められました。ホワイト企業認定は、そのような規定やホワイト企業の要件について、1,000社以上の調査実施により指標を作成したのです。
そもそも採用メディアの広告予算と良い会社は比例していないと思っていて。共通の指標をもとに判断し、多くの広告を打たなくても隠れた優良企業が注目される仕組みが、このホワイト企業認定制度です。
ホワイト企業認定のメリットは?
岩元:求職者側のメリットは、世間一般的に安心できる企業が簡単にわかること。
独自の判断基準以外にも、労働基準法を守っているかのようなチェックもきちんとしています。そのため、ホワイト企業認定を受けている企業は、入社してから労働環境のギャップは感じにくいのではないでしょうか。
また企業をビジネスモデルや人材育成、ワークバランスなど7つの指標によって、判断しているため、自分の望む条件がどのくらい満たしているかがわかりやすいのです。
今田:人事担当(企業)が導入するメリットとしては、他社と比較して経営状態を把握できるのはもちろん、採用率が伸びることが大きなメリットです。
これまで導入した事例によると、応募エントリー数は4倍以上、中途採用も1.5倍まで増加した企業もあります。
動画などの広報ツールも使い、導入企業のホワイト認定を広報しますので、外部認定がわかりやすく、競合他社との差がつけられ、求職者に安心感も与えられるのです。評価基準を開示していることがこの制度の魅力でもあります。
現在の導入企業数は?
今田:現在の認定企業取得企業は100を超えました。株式会社アートネイチャー様や株式会社ニトリホールディングス様、株式会社メガネトップ様など幅広い業種の企業に導入していただいております。見通しでは2.3年後には、200社から300社になる予定です。
大手企業は採用・広報の後ろ盾として、中堅・中小企業は知名度の向上、優良さを広く伝えられるものになっています。
岩元:その例として、ホワイト企業認定した企業の中から全国の素晴らしい会社を称賛・表彰するイベントである「ホワイト企業アワード」を開催。
企業規模に関わらず中堅中小企業も多く選出されています。そうすることで、中堅・中小企業にもスポットが当たり、企業間支援のサイクルになればと思っています。
今後のホワイト企業認定の目標についてお聞かせください。
岩元:より多くの企業に導入していただき、求職者側にも認知度の向上を目指しています。
この目標達成に向けて、すでに情報発信するための自社メディアを作成していたり、採用媒体やプレスリリースを打っていたり、さまざまな活動が始動。来年度には本格化していくので、この目標を達成する日は近いと考えています。
では、その目標を達成した後のホワイト企業認定のビジョンはどういったものなのでしょうか?
岩元:求職者側へ望むビジョンは、ホワイト企業認定制度で定めた指標が、企業研究・選ぶ基準として新しいスタンダードになっていければなと思っております。求職者側が健康経営している企業を正しく理解してもらえるような基準になればと。
最後に会社、個人のビジョンをお聞かせください。
今田:会社全体としての考え方は、働くというところに「夢中」を創り出すお手伝いをしたいと思っています。
若手の求職者には、働くことに対するポジティブさを、セカンドキャリアの人には新たな可能性を提供したいと考えています。
私個人としては、ソビアの取り組みに共感してくれる仲間を増やしていくことが目標です。事業の成長には人材がエンジンとなるので、営業担当として最速・倍速で事業を押し上げたいと思っています。「人材活用のスタンダード」を目指したいですね。
岩元:何度も繰り返しになってしまいますが、企業の定量評価を実現するのが目標です。企業選択の軸が変わっていけばいいなと思っているんです。
もっと業界平均、地域区分をサイトの基準でわかりやすくして、求職者が望むセカンドキャリアが選べるような仕組みにしていきたいですね。
企業定量評価が求職者にとって活用できる、安心できるものに位置付けされれば、結果的にホワイト企業認定を受けていない企業の努力にもつながります。
人から見て良い会社になるためには、社内改善をしなければ生き残っていけない世界線を作り上げることで良い社会づくりに貢献したいと思います。
WEBで応募する