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転職理由の本音で多いのは?ランキングや使い分ける方法を詳しく解説

転職理由には本音と建前があるものです。本当は事実をそのまま伝えられればいいのですが、万が一、採用担当者に誤解を招くような印象を与えてしまうと、せっかくの転職活動がうまくいかない可能性も少なくありません。

今回は転職理由の上手な伝え方について詳しく解説をしていきます。これから転職活動を考えている方はぜひ参考にしてください。

転職理由には本音と建前がある

転職理由を伝える際には本音と建前を使い分けることが多いでしょう。ここでは実際の本音などについて詳しくご紹介をしていきます。

転職者の2人に1人は本音を伝えていない

「転職者が企業に伝える転職理由が本当の転職理由と違うことはありますか?」という質問に関し、半数が「5割以上違う」という回答がされました。

つまり、2人に1人の転職者は「本当の理由を企業に伝えていない」という結果です。

2番目に多いのは「1~3割未満程度違う」の25%、3番目は「3~5割未満程度違う」の16%となり「違うのが1割未満」であるのは9%に過ぎません。

このことからも大多数の転職者が本音と建前を使い分けて転職理由を伝えていることが読み取れます。

建前はキャリアアップ、本音は?

転職者が企業に伝える転職理由の1位は「仕事の領域を広げたい」が68%、2位が「専門スキルや知識を発揮したい」で59%。キャリアアップを建前の理由として挙げていることが分かりました。

一方、本当の転職理由は「報酬をあげたい」が57%で最も多く、続いて「職場の人間関係が合わない」「評価に納得できない」「上司と合わない」がいずれも48%となっています。

この結果からも、本音と建前にはかなりの開きがあるといえるでしょう。

実際にあった退職理由のリアルな声をいくつか紹介していきます。

1位 労働時間など労働条件が悪い

やる気はあっても、体がついていけない場合もあります。連日の残業が原因で体調を壊したり、心身のバランスを崩したりするようなあまりにも労働条件が悪い会社では、当然ですが長く働くことはできません。

「入社したときから残業時間が月に200時間を超える勤務状況が続きました。その結果、体を壊してしまい長期療養をすることに…。退院後も過労により入退院を繰り返し、このままでは心身ともにボロボロになってしまうと思い退職を決意しました」(商社/27歳・男性)

2位 給料が安い

残業手当をあてにしなければ生活できないないほどの低い給料も問題です。生きていくためにはお金は必要不可欠なので、給料が安いという事は転職する大きな理由となります。

「手取り18万円のうち残業代が6万円。コロナの影響でそれもなくなりそうなので転職を決意しました。毎日の残業は年々きつくなってくるので、体力がいずれ持たなくなる前に転職を決意した次第です」(IT・通信系/24歳・男性)

3位 職場の人間関係が良くない

会社で幅を利かせているお局様やパワハラ上司の顔色をうかがってばかりでは質の良い仕事はできません。

「部署にいる社員の大半が女性で、いわゆるお局様ばかり。仕事もろくにせずおしゃべりばかりで、効率が悪いことこの上ないです。こんな社員ばかりでは会社の雲行きも怪しいため、転職を決めました」(金融/26歳・女性)

4位 会社の将来が不安

「経営方針や経営状況が変化したので会社の将来が不安になったから」という声もあります。

「新卒で入社後に業績が下降気味になり、ボーナスも残業代もカット。『2~3年すれば業績は回復する』という上司の言葉を信じていましたが、4年たっても業績は上がらなかったので退職を申し出ました」(飲食/35歳・男性)

5位 仕事がつまらない

やりがいを求めて入社したはずが「誰でもできる雑用ばかりを押し付けられる」「毎日ルーティンワークばかり」など、仕事がつまらないことも原因のひとつです。

「単純作業が多くコピー取りやファイルの整理など誰にでもできそうな仕事しか与えられませんでした。もっと自分がキャリアアップできる仕事がしたいと思い転職を決意しました」(商社/24歳・女性)

転職理由を本音で伝えて良い場合・悪い場合

良い場合・悪い場合

ここでは転職理由を伝える際の「良い場合」「悪い場合」について詳しく解説をしていきます。

良い場合

転職先で実現したい前向きな希望がある場合は、転職理由としてそのまま伝えて良いでしょう。ただし、その希望がなぜ応募先企業で実現できそうなのかについて、説明することを忘れないようにしてください。

「企業に対してこのように貢献できる」というところまで具体的に伝えられると、さらに説得力が増していきます。

【そのまま伝えてOKの事例】
・キャリアチェンジをしたい
・専門的な知識やスキルを身につけたい
・正社員になりたい
・前職が倒産したあるいはリストラされた

悪い場合

今後の業務に支障が出る可能性があったり、問題になることが予想されたりするような内容を転職理由としてそのまま伝えるのは避けましょう。自分が悪い場合でなくても、ネガティブな印象を与えてしまうからです。

また、仕事に対してネガティブな姿勢や自己中心的として捉えられそうな理由は、当然ですがよくありません。社会人としての資質を疑われてしまいます。

【そのまま伝えるとNGの事例】
・人間関係で問題があった
・持病があって仕事ができなかった
・仕事をするのに嫌気がさした

転職理由の本音が「人間関係」の対処法

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転職理由のいちばんの原因は「人間関係」とされています。しかし、そのまま単純に転職理由として「人間関係が原因」と伝えてしまうと、ネガティブな印象を与えかねません。

ここでは転職理由の本音が「人間関係」の場合の対処法について詳しく解説をしていきます。

人間関係の問題を本音で伝えるのはNG

人間関係を理由とする場合は、伝え方をかなり注意しなくてはなりません。

採用担当者にそのまま「人間関係のトラブルで前職を辞めました」と伝えてしまうと「コミュニケーション能力に欠けている人ではないか」といった懸念を抱かせてしまうことが考えられます。

「入社後の社員同士のコミュニケーションが上手く行かないのでは?」と思われやすいので、そのままストレートに伝えることは避けましょう。

ポジティブな内容に言い換える

人間関係の不満が原因で転職する人は非常に多いものです。しかし、それをそのまま面接で伝えてしまうと悪い印象を与えてしまうので、ポジティブな内容に言い換えましょう。

もちろん、以前働いていた会社の上司や同僚についての悪口を言うのはもってのほかです。そのようなことをすると「性格が悪い」「社会人として不適格」などの烙印を押されてしまいかねません。

人間関係に問題があって転職理由にする場合は「人間関係が好ましい職場でもっとレベルの高い仕事がしたい」といった明るく前向きな姿勢を打ち出すようにしましょう。

転職理由への言い換え例

退職理由が人間関係の場合は、以下のように言い換えると良いでしょう。

・社内の人ともコミュニケーションを大切にしながらチームワークの一員として真摯に仕事に取り組みたい
・チームで協力しながら目標を達成して会社の利益に貢献したい
たとえ人間関係に問題があったとしても、自分自身は「コミュニケーション能力が高い人間」であるということをアピールするようにしてください。

転職理由は本音と建て前を使い分けよう

真実とウソ

今回は「転職理由で本音を語ること」について詳しく解説をしていきました。

実際にひどい理由で転職するとしても、それをそのまま応募先の企業にストレートに伝えてしまうことはおすすめできません。

これから明るい将来に向けてキャリアを構築していくのですから、少しでもポジティブな印象を与えていきたいものです。

今後、転職をする際に転職理由を書く方は、前向きなビジョンをイメージしながら伝えるようにしていきましょう。

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Written by

ハレダス編集部

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