
就活を左右する身だしなみ。リクルートスタイルにはさまざまなマナーがあり、その中でも男性は、ネクタイの悩みが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、就活時に好印象を与えるネクタイの選び方を紹介します。
色や柄別に与える印象も一緒に紹介していますので、希望する業界の雰囲気に合わせてチョイスしてみてください。
就活ネクタイに適した色選び
就活と一括りに言っても、個人面接や集団面接、グループディスカッションなどさまざまな選考やシーンがあります。
ネクタイの色は、選考のスタイルに合わせて変えるのが効果的です。選考ごとに違うネクタイを着用し、印象を上手にコントロールしましょう。
1.ブルー系
ネイビーをはじめとするブルー系の色味は、信頼感や落ち着いたイメージを与える色だとされています。
堅実な印象を持つカラーのため、かための業界を応募するときにおすすめです。
リクルートスタイルに馴染む、無難なカラーでもありますので、ネクタイ選びに悩んだらブルー系を選ぶのが良いでしょう。
2.レッド系
やる気や情熱を彷彿とさせるワインレッドやエンジなどのレッド系の色味。
赤のネクタイは、「パワータイ」とも呼ばれており、エネルギーみなぎるリクルートスタイルになります。
目を引くカラーのため、集団面接や最終面接など、印象に残りたいときに身に着けるのがおすすめです。
また、営業職のようなハツラツとした職種を受けるときにもピッタリでしょう。
3.イエロー系
親しみや明るさの象徴として使用されるイエロー系のカラー。
ただし、リクルートスタイルには、少しカジュアルになってしまうため、イエロー系のネクタイを選ぶ人は少ないのではないでしょうか。
しかし、企業やシーンを選べば、有効的に使えます。例えば、協調性を大切にする企業や、グループディスカッションのような選考では効果的です。
4.グレー系
グレー系のカラーは、知的さや大人っぽさを与える色味だとされています。
その分落ち着いた印象を与えすぎてしまったり、印象に残りにくくなってしまったりする場合もあります。
グレー系のネクタイをリクルートスタイルに取り入れるときには、柄ものを選ぶような工夫をしてみるのがおすすめです。
奇抜なカラーや冠婚葬祭用ネクタイは避けよう
好印象を与えるカラーとは反対に、悪い印象を与える色のネクタイもあります。それは、ゴールドやピンクなどの奇抜なカラーです。
たくさんの就活生の中で自分を印象付けるために、奇抜な色のネクタイを選ぶ就活生も稀にいますが、悪目立ちになってしまうと本末転倒です。
また、白や黒のカラーのネクタイは冠婚葬祭で身に着けるものですので、就活ではNG。常識のなさやTPO意識の低さを露呈してしまうことになりますので、注意してください。

就活ネクタイに適した柄選び
ネクタイは、色選びと同じく柄選びも重要になってきます。
ここでは、リクルートスタイルにおすすめのネクタイの柄を紹介します。
避けるべき柄についても併せて紹介していますので、参考にしてみてください。
1.ストライプ系
ネクタイの柄としてベーシックなストライプ系は、リクルートスタイルにぴったりの柄です。
特にレジメンタルストライプと呼ばれる斜め右上に向かうストライプは、知的な印象を与えるのでおすすめです。
ただし、欧米では学校や団体などの「自分の属するコミュニティ」を表すものとして使用されています。
海外のビジネスシーンでは使用が避けられていますので、外資系の企業を目指している就活生は、他の柄を選ぶか、しっかり注意を払って身に着けるようにしてください。
ストライプの幅・間隔が広くなるほど、カジュアルな印象を与えるため、就活にはストライプの幅は狭め、間隔は均等なものを選ぶのが良いでしょう。
2.ドット系
ドットもストライプ系のネクタイに続く定番の柄です。ただし、リクルートスタイルに合わせるなら小ぶりのドットがベター。
大きすぎるドットは、奇抜かつカジュアルな印象を与えてしまいます。遠目では、無地に見えるくらいの控えめなドット柄がおすすめです。
ドットがぎっしり詰まったものではなく、7〜8ミリ程度間隔が空いたものが最適です。
3.チェック系
ストライプやドットに比べると、リラックスした雰囲気のチェック柄。
幅の広いチェックやたくさんの色を使ったものは悪目立ちしてしまうので避けるのが良いでしょう。
チェックの目が細かいネクタイや3色以内に抑えたものであれば、親しみある印象になりますのでおすすめです。
4.無地
リクルートスタイルに合わせるネクタイは、柄がなくてももちろんOKです。すっきりとした清潔感ある印象にまとまります。
ただし、色の印象がはっきりするので、カラー選びは慎重に行いましょう。無地のネクタイの場合は、ネイビーやエンジなど、少しくすみのある落ち着いたカラーが適しています。
主張が激しい柄のネクタイは避けよう
上述したように、ストライプやドット、チェックのような定番の柄でも大きめの柄はNGです。
それに加え、主張の激しいキャラクター柄やペイズリー柄、結び目だけ色や柄が異なるクレリックタイは避けましょう。
【業界別おすすめ】就活ネクタイ色×柄の組み合わせ
これまで紹介した就活に適したネクタイの色と柄を考慮して、業界別におすすめの組み合わせを紹介します。

《オールマイティー》ネイビー×ストライプ柄のネクタイ
色味も柄も正統派な組み合わせであるネイビー×ストライプ柄のネクタイは、どんな業界、選考でも外すことのない王道ネクタイです。
企業のイメージが定まらないときや様子を見たいときにも役立つネクタイなので、1本持っておくと便利でしょう。
《IT・サービス》エンジ×チェック柄のネクタイ
ハツラツとしたおしゃれな業界には、エンジのような赤系のカラーやチェック柄がおすすめです。活発なイメージを与えられます。
ただし、両方とも比較的主張が激しい色と柄なので、色のトーンや柄の大きさには注意が必要です。
《金融・公務員》グレー×ストライプ柄のネクタイ
金融や公務員などの堅い業界には、グレー系のカラーをベースにしたストライプ柄をチョイスしましょう。
またグレー系のカラーであれば、細かめのチェック柄もOK。落ち着いた印象を演出し、安心感を与えるのが大切です。
《アパレル・クリエイティブ》イエロー系×ドット柄のネクタイ
華やかで個性を尊重するイメージが強いアパレル業界やクリエイティブ業界は、親しみと明るさのあるイエロー系×ドット柄を組み合わせたネクタイがおすすめです。
あくまでも主張しすぎず、さりげない個性を際立てるのがポイントです。
色・柄と合わせて知りたい就活ネクタイのポイント
最後に、就活で好印象を与えるネクタイの色・柄の選び方と併せて知っておくと便利なポイントを紹介します。
1.ネクタイの長さはベルトのバックルを目安に
当然ですが、ネクタイは長さにも気をつけましょう。目安は、大剣がベルトのバックルに半分かかる程度の長さです。
長さがベルトを超えると、だらしなく見えてしまいますし、バックルを完全に隠してしまうと、色のアクセントがなくなり、全体的な見栄えが悪くなります。
2.素材はシルクがおすすめ
ネクタイの素材には、シルクやニット、ポリエステル、ウールなど幅広い種類があります。その中でもリクルートスタイルに最適な素材はシルクです。
シルク素材は、上品な光沢感があり、フォーマルなシーンで活躍してくれます。
ポリエステル素材もリーズナブルに手に入ることから選びがちですが、性質的にネクタイが緩みやすかったり、大袈裟な光沢感があったりと、きちんとしたシーンにはあまり向きません。
3.太さは7~9センチ程度をチョイス
色・柄選びに加えて、太さでも印象が変わるネクタイ。太さも極端に細い、太いものは、リクルートスタイルには相応しくありません。
原則、スーツの襟部分と同じ太さがベストだとされています。(7~9センチ程度の太さが目安)
就職活動の身だしなみについては、以下2つの記事も参考にしてみてください。
関連記事就活用のかばんは機能重視!選び方の5つのポイントを紹介 関連記事就活メイクにピッタリのメイクは?アイシャドウで好感度をアップまとめ

ネクタイの色や柄を上手に使えば、自分の理想とするイメージに近づけます。
ただし、主張の激しいネクタイを選べば、ネガティブな印象を与える要因にもなってしまいます。
上述した好印象を与えるネクタイ選び方を参考にしながら、希望する業界、なりたい印象に合わせて、セレクトしてくださいね。